12/24 '07/2/14 '07/3/14 '07/3/14 PM8:00 ☆可愛い男(前)(後)
↑展示部屋に置いてあるこのお二人でカカ誕小話です。
「可愛い男」の後のお話。
リーマンです。性的表現あります。
ご注意下さい!

 

 

 

 

 

'09/9/15

 

 

 

 

 

『え?今からですか!?』

イルカの驚いた声が届いた。

「うん。今から。急にオレも同行することになっちゃって・・・。戻りは水曜の夜の予定です。」

駅に向かいながら携帯で話しているところだ。

恋人であるイルカに報告の電話。

急に上司の出張に同行することになり、定時前に会社を出て一旦家に戻り、準備をして慌しく出て来たのだ。

「明日のお店キャンセルしておいてもらえる?・・・ごめんね。ほんと今日急に決まったことで・・・怒ってない?」

『何言ってんですか!仕事なんだし仕方ないでしょうが。オレがキャンセルの電話しときますから。』

明日はカカシの誕生日で、夜食事に行く予定だった。

予約までしておいたのだが、急な出張で取り消しだ。

仕事なのだからごねられても困るのだが、こうもあっさりしたものだと妙に寂しい。

「あーぁ・・・。行きたくなーい!イルカに誕生日祝ってもらいたーい!」

駄駄っ子みたいに言ってみると、携帯の向こうから冷たい声が届く。

『誕生日が嬉しい歳でもない、ってアンタ言ってたじゃないですか。オレまだ仕事残ってるんで切りますよ?』

「イルカ冷たい・・・。」

『はぁ・・・。戻ったらちゃんとお祝いしてあげますから。頑張って!気をつけて行ってらっしゃい!』

聞こえるように溜息まで吐かれてしまった。

『大好きですよ。カカシさん。』

電話が切れる直前のその言葉が届かなければ、カカシは新幹線には乗らなかったかもしれない。

携帯をポケットに仕舞ったカカシは、ニマニマと締まりのない顔を上げて歩き始めた。

 

 

 

 

 

9月15日の火曜日。午後10時。

カカシは携帯を片手にホテルのベッドの上に居た。

「何してたの?」

『何って・・・風呂入って寝る準備してましたよ。明日も仕事ですからね。』

「オレが居なくて寂しい?」

『・・・まぁ、普通です。』

「そこは嘘でも寂しいって言おうよ!」

『寂しいに決まってんだろ!バカっ!・・・一人で寝るのは・・・寂しいですよ。』

相変わらず口の悪い恋人。

でも、最後の本音に思わず頬が緩む。

最近カカシは引越しをした。

イルカの家の近所で、少し広めの部屋を借りている。

本当は一緒に暮らしたいのだけど、イルカが「うん」と言わないので半同棲の状態だ。

それでも、以前と比べてイルカと過ごす時間はぐんと増えたから、カカシは十分満足していた。

イルカはほぼ毎日、カカシの部屋に来る。

仕事が終わって帰るとイルカが居て、一緒にご飯を食べて、一緒に寝て。

それが当たり前の日常になりつつある。

イルカの荷物も随分と増えた。

「部屋引き払って引っ越して来れば?家賃勿体無くない?」

何度かそう言ったこともあるけど、自分の家は残しておく、の一点張りなのだ。

イルカの気持ちも理解出来るので、今は半同棲で満足している。

毎晩のように一緒に眠れる。

それが幸せだから、今はこれで良い。

「オレもイルカが傍に居ないと寂しいよ。」

『・・・バカ。』

「もう寝る?電話切ろうか?」

『まだ大丈夫。・・・誕生日おめでとう、カカシさん。』

不意に伝えられた祝いの言葉に、胸がきゅっとなる。

今直ぐ逢いたくなる。

抱き締めながらありがとうと言いたい。

「ありがとう。・・・あー早くイルカに逢いたい!抱き締めながら寝たい!」

たった一晩離れただけなのに、もう恋しい。

明日になって早くイルカに逢いたい。

抱き締めてキスをしたい。

『うん。オレも。一緒に寝たい。』

珍しく素直な言葉と一緒に、熱っぽい吐息が聞こえた。

『カカシさん・・・したくなっちゃった。』

「ど、どうしたのイルカ!?大丈夫?」

思わず飛び起きた。

『だって・・・ベッドで横になってカカシさんと喋ってるから・・・あ、大きくなった。』

「イルカ・・・酔ってるでしょう?」

ピンときた。この大胆さは酔ってるとしか思えない。

『少し。風呂上りにビール頂きました。』

「少し」だろうか。

かなりの量を飲んだんじゃないか。

カカシの心配を他所に、携帯電話から届く声は熱いままだ。

『しよ?』

その声にカカシも反応した。

急速に下半身に熱が集まる。

「ん・・・しよっか。」

前を寛げて触れると、そこは予想以上に大きくなっていた。

イルカの熱っぽい声に、早くから反応していたらしい。

下着の中に手を入れて、大きくなった性器に触れる。

「イルカ、触ってる?」

『うん。・・・カカシさんもっと喋って。』

「手は?両手空いてる?」

『スピーカーにしてるから大丈夫。』

「それじゃ、片手で乳首触って。何時もオレがしてるみたいに、優しく弄ってあげて。」

『ん・・・っ。』

体を動かす音と一緒に、乱れた吐息が届く。

それに反応して、カカシの手の中のモノは濡れ始めた。

上下に緩く動かすと、更に体積を増した。

「イルカ・・・どう?気持ち良い?」

『う、ん・・・良いです・・・カカシさん、もっとして・・・。』

「じゃぁ、もう片方で先っぽ弄ってあげて。指で優しくね。」

『あ・・・濡れて・・・きた。』

「うん。オレのも濡れてる・・・。乳首は両方順番に触ってあげるんだよ。」

『はい・・・あぁ・・・凄く尖ってる・・・。』

「ん、上手。下は?大きくなってる?」

『濡れて・・・大きい・・・。』

「両手で触ってあげて。片手で根元を扱いて、片方で先端を優しく弄りながら、ね。」

『あ、あ・・・いっぱい出て来る・・・っ。』

カカシの性器からも蜜が溢れ出ている。

滑りが良くなって、時折くちゅっといやらしい音も立てる。

「可愛いね、イルカ・・・。ねぇ後ろはどうしようか?欲しくない?」

『欲しい・・・ふ、ぅ・・・。カカシさんのが欲しい。』

「オレのは我慢して・・・。自分で出来る?」

『ん、ちょっと待って。』

ガタガタと物音がして、暫くするとローションを取り出したらしいイルカの声がした。

『どうしたらいいか教えて。』

「いいよ。ローション手に取った?」

『うん。今指に絡めてる。』

「それで後ろに触って。ゆっくり優しくね。少しずつ指を中に入れていくんだよ。出来る?」

『ん・・・ちょっと入った。オレの中・・・熱い・・・。』

「そうだよ。イルカの中は凄く熱い・・・。」

熱いイルカの中を思い出しながら、自身を扱く。

イルカの中に入って、イルカに包まれる時を思い出して。

「気持ちい・・・イルカ、大丈夫?」

『あ・・・奥、まで入った・・・凄い。オレ、もっ・・・気持ちい・・・っ!』

「前弄りながら後ろも奥まで指入れてあげて。」

『あ、んっ・・・もうしてる。あ、あ・・・っ!』

次第に荒くなっていくイルカの呼吸に合わせて、カカシも扱く速度を速める。

『カカシさん、カカシさんっ・・・!』

喘ぎ声の合間に届く自分を呼ぶ声。

それに酷く興奮する。

「イルカ・・・っ。好きだよ・・・。」

目を閉じて、イルカの体や表情を思い出す。

イルカの乱れた声を聞きながら、昂る熱を解放へ向かって追い上げる。

『前も後ろもっ・・・凄い・・・気持ちい・・・っ。も、イく。イき、そ・・・っ!』

イルカが声を上げて達した直後、カカシの手の中のそれも絶頂を迎えた。

「戻ったら一番にイルカ抱くから。」

そう言って電話を切った。

 

 

 

 

 

翌日。

予定より一本早い新幹線に乗れて、カカシは逸る気分を抑えつつ、玄関の鍵を開けた。

一本早くなった連絡はしておいたから、もうイルカは来ているはずだ。

「ただいまー!」

部屋に居るはずのイルカに声を掛けながら、荷物を置いて靴を脱ぐ。

返事が無い。

スリッパを履いて、奥の部屋へ足を進めようとしたところで、洗面所の扉が開いてイルカが姿を見せた。

「あ、おかえりなさい。カカシさん。」

風呂上りなのだろう。

腰にバスタオルを巻いた姿のイルカが声を掛ける。

髪はまだ濡れていて、頬が妙に上気している。

「どうしたの?真っ赤な顔して・・・逆上せたの?」

近付いて頬に触れながら問うと、イルカは目を逸らしながら小さな声を出した。

「や、まぁ・・・逆上せたっつーか・・・ある意味逆上せてるかも・・・。」

「え?」

「おかえり。アンタの帰りを待ってたんです・・・。」

イルカはカカシの首に腕を絡めながらキスをした。

風呂上りの火照った体を摺り寄せて、深く長く口付ける。

カカシはイルカの腰を引き寄せ、キスに応えた。

イルカの体は火照って熱かったが、それ以上に口の中は熱かった。

舌を絡ませて深く唇を味わう。

この時のイルカは、普段よりずっと積極的だった。

キスの合間にカカシのネクタイを緩め、ズボンへと手を進める。

ベルトを外して下着の上からカカシに触れた。

「どうしたの?珍しい。したいの?」

「・・・アンタが帰ったら一番に抱くって言ったんだろ!」

キッと睨み付けながらキスをするイルカが可愛い。

怖い顔をしても、頬をそんなに赤くしながらでは全く迫力が無いってものだ。

バスタオルの上から触れてやると、そこは既に大きく膨れ、カカシを待っていたようだった。

昨夜のカカシの言葉を正面から受け止め、帰って早早こんなことを仕掛けて来るイルカが愛しくて堪らない。

帰った直後、という意味ではなかったのだが、せっかくのイルカからの積極的なお誘いだ。

無下にする気は更更無い。

イルカはバスタオルの上のカカシの手に向かって、腰を揺らして昂りを押し付け始めた。

軽く揉んでやると、甘い声を漏らす。

不意にイルカが体を離し、カカシの前に屈み込んだ。

膝立ちになってカカシの性器を取り出し、迷うことなく口に含む。

「・・・っ!ほんとにどうしたの?珍しいね・・・。」

「・・・誕生日だから。普段しないこともしてあげようかなって・・・。」

可愛い。可愛くて仕方ない。

目尻を赤く染めながら懸命にカカシを咥えるイルカの姿に、愛しさが込み上げる。

イルカの口の中で大きく育てられ、唾液と蜜で性器はもうぐちゃぐちゃに濡れている。

早くイルカの中に入りたくて堪らなかった。

「イルカ・・・もう入れたい・・・。」

髪を撫でながら強請るように言うと、イルカはカカシの手を引っ張って床に座らせた。

その上に跨ってバスタオルを捲り上げる。

そのまま挿入しようとするから、カカシは焦ってイルカを止めた。

「少し解さないと!」

「大丈夫。もう十分解れてる・・・。」

ゆっくりとカカシはイルカの中に飲み込まれて行った。

「あ・・・んっ。あぁ・・・カカシさんが中に・・・。」

腰を揺すりながら悩ましげな声を上げる。

「イルカ・・・は・・・っ。中自分で解したの?」

「ん・・・風呂、の中で・・・あ、あっ!」

「戻って一番に抱けるように?」

「そう・・・早く出来るように・・・解して、待ってた・・・んっ。」

だからあんなに頬が上気していたのか。

風呂場で自分で解していたから。

「可愛い。可愛いよ・・・イルカ。」

下から思いっきり突き上げると背を反らせてよがる。

喉に吸い付き、乳首を指で弄ったら、可愛い声を上げた。

「あぁ・・・カカシさ・・・もっと、奥・・・突いて。」

「ん・・・いいよ。オレが欲しかった?」

「うん。欲しかった・・・昨日から欲しくて堪らなかった・・・。」

「前は?前も触ってあげようか?」

「う、あっ!触って・・・っ!いっぱい触って・・・!」

カカシの上で揺れながら、イルカはいやらしい声でお強請りをした。

カカシは満足そうに微笑んで、バスタオルの下に手を這わした。

そこは透明な液体を溢れさせながらふるふると震えている。

カカシの手で扱かれて、蜜を更に溢れさせる。

「ん・・・あぁっ!いい、気持ち良い・・・っ!」

「オレも良いよ・・・イルカの中は気持ち良い・・・っ。」

イルカの熱に包まれ、快感は増していく。

耳の傍でイルカの吐息と声を聞かされ、確実に絶頂へと近付く。

「出る・・・カカシさん・・・もうイく・・っ!」

「うん・・・一緒にイこう・・・。」

きつく体を抱き締め合って、二人は同時に達した。

呼吸が整うまで暫くそのままでいると、イルカが気まずそうに口を開いた。

「その・・・ちゃんとベッドに行くつもりだったんだけど、アンタの顔見たら堪らなくなっちゃって・・・。こんなトコでごめんなさい。」

こんなトコ、とは廊下のことだ。

廊下でコトに及んでしまい、今更ながら恥ずかしくなったのだろう。

そんなイルカが可愛くて、カカシは頬を緩めた。

「えっと、誕生日おめでとう、カカシさん。一応ケーキ買ってあるんだけど・・・食べる?」

「ありがと。後でね。今はもっとイルカを食べる。」

照れ隠しにカカシの頬を抓ったイルカの手を引いて、寝室へと向かった。

 

 

 

 

 

 おわり

 

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今回やりたかったのは電話エッチv
リーマンいっぱい作ってるのに、今まで何でこのネタやらなかったのか不思議〜。
大っ遅刻ですが・・・カカシ先生お誕生日おめでとうございますっ(≧▽≦)
エロのみな話でごめんなさい・・・。
拍手ありがとございました〜!

2、3日したらさげます。

 

'09/10/9 葉月