カカシ先生お誕生日おめでとーう(≧▽≦)
展示に置いてある<'09/5/26前 中 後 オマケ☆>の二人でカカ誕小話。
先にこっちご覧になって下さいな!
リーマンです。
お嫌いな方はご覧になってはいけませんよ〜!
'10/9/15
「遅くなりました!待ちましたか?」
待ち合わせの時間を少し遅れてイルカが到着した。
「帰り際に上司に捉まっちゃって・・・すみません。」
「気にしないで。たったの15分だよ?」
笑って言うと、イルカも笑顔を向けてくれる。
今日はオレの誕生日だから、仕事帰りに待ち合わせて食事に行く約束だったのだ。
イルカが店を探して予約もしてくれているらしい。
「じゃぁ行こっか。今日はお昼少な目にしたからさ。お腹空いたー。」
「あ、オレも!夜の為に普段より少なくしたんですよ!」
「ほんと?気が合うね。」
「はい!」
イルカが嬉しそうに笑う。
見てるこっちまで嬉しくなる笑顔だ。
ほんとにイルカは可愛い。
素直に気持ちを表してくれるから分かりやすいし。
凄く付き合いやすい人だと思う。
付き合いはそんなに長くはないけど、これからもずっと一緒にいたいと思う。
イルカと一緒に過ごしている時が一番楽しいし、恋人になってからは毎日が楽しくて仕方ない。
もっと一緒にいたい、ずっと傍にいて欲しい、そんな風に思うことが多い。
最近は毎日のようにそんなことを考えてて、頻度が増えてきてる気がする。
「あ、カカシさん。ちょっと待ってて!」
オレの足を止めさせて、イルカが駆けて宝くじ売り場に向かった。
ゆっくり後を追う。
「すみません。上から15番目の下さい。」
発売されたばかりのジャンボ宝くじを買っていた。
支払いを終えて振り返ったイルカが笑顔で宝くじを差し出した。
「はい、あげます。」
「くれるの?」
「ほら、今日は誕生日ですから。夢を買ってみました!」
歯を見せて楽しそうに笑う。
「カカシさんの誕生日に買おうって決めてたんですよ。」
「だから15番目?」
「そうそう。1億当たったら何しよう〜って考えるのが楽しいじゃないですか?まぁ・・・毎回300円なんですけどね・・・。」
ふ、と寂しそうに笑う姿が可笑しくて、思わず噴出してしまった。
「これが当たったら何したい?」
「そうですねぇ・・・マンション買う!んで、カカシさんと一緒に住みたい!」
「本気?」
「もちろん!あと海外旅行も!まぁそれはカカシさんにあげた物だから・・・って、カカシさん?」
オレが考え込んでしまったから、イルカは訝しげな表情をした。
「オレ何か変なこと言いました?」
「ううん。ごめん。イルカは凄いなって考えてた。」
「オレが?」
「うん。最近もっと一緒にいたいな〜って思うことが多くてね。そしたらイルカが一緒に住みたいって言うもんだから。」
凄く良い案だと思った。
もっと一緒にいるには一緒に住んでしまえばいいんだ。
そうすればずっと傍にいてもらえるし、もっとイルカを独占出来る。
もしかしたら・・・イルカはオレの気持ちが読めてるんじゃないだろうか。
なーんて、バカなことを思ってみたり。
「何でそんなにオレのこと分かるの?」
「そりゃーカカシさんのことが大好きで、カカシさんのことばっか考えてるからじゃないですか?」
周りに聞こえないようにかなりの小声で、でもハッキリと言った。
はにかんだ笑顔が可愛い。
「・・・キスしていい?」
「な、何言ってんですか?ここ外ですよ?」
「分かってるけど、イルカが可愛いんだもん。」
イルカは顔を真っ赤にして、慌ててオレから離れてしまった。
「ダメに決まってんでしょ!」
オレを置いて歩き出す。
「ケチー。ちょっとくらいいじゃない。」
「ちょっともいっぱいもありません!」
「・・・誕生日なのに。」
ボソリと言うと、イルカが振り返った。
「家に帰ったらいっぱいしてあげますから。我慢して下さいね。」
そう言いながら、オレの頭をよしよしと撫でる。
オレは嬉しくなっちゃってハグしようとしたけど、サッとかわされた。
・・・うーん。意外と素早い。
そんなことを思いながら、早足で歩き始めたイルカの後を追った。
イルカはオレが好きなサンマの塩焼きをメニューに載せてる店に連れて行ってくれた。
少し前に「サンマ食べたい」と言っていたのを覚えていてくれたらしい。
誕生日を恋人のイルカが祝ってくれて、好物のサンマの塩焼きまで食べられて。
それだけでも凄く嬉しかったのに、イルカは更にオレを喜ばせる言葉をくれた。
「さっきの宝くじの話ですけど、オレ本気ですからね!カカシさんと暮らしたいと思ってます。」
そこで一呼吸置いて、
「カカシさんはどう思いますか?」
オレに問いを投げた。
そんなの即答だ。
「オレもイルカと暮らしたいよ。宝くじが当たったらマンション買おっか。」
「当たらなくても!」
「当たらなくても一緒に暮らせるマンションを探そ。ね?」
「ほんとですか?やったー嬉しい!」
よし、と拳を握りながら嬉しそうに笑った。
そんな仕草も笑顔も全部可愛くて・・・。
「ねぇ、キスしていい?」
「だーかーらー、家まで我慢して下さいって!あ、でもちょっと待ってよ・・・。」
辺りを見回したと思ったら、突然イルカにキスされた。
半個室みたいな席だったから、誰にも見られずにキス出来たみたいだ。
「誕生日おめでとう、カカシさん。来年もこうしてカカシさんの隣でお祝いしたいです。」
ちゅ、ちゅ、と軽いキスを何回もしてくれて、オレはぽわ〜っと舞い上がってしまいそうな気分だった。
それから休みの度に新しいマンション探しに出掛けた。
賃貸の部屋も分譲の部屋も見に行った。
「やっぱり買っちゃおうか。貯金使ってローン組んだら買えるもんね。」
「そうですよね〜家賃払うのもローン払うのも大して金額変わらないですもんねぇ。」
そんな感じで分譲マンションの購入を考え始めた頃、宝くじの当選番号の発表があった。
オレとイルカは二人横に並び、パソコンの前で一緒に番号チェックをした。
1億なんて高額なのは当たってるはずもない。
1等、2等・・・と順番に見ていくと、イルカが大きな声を出した。
「カカシさ・・・っ!あた、当たっ・・・てるーっ!」
「嘘っ!いくら!?」
「10万・・・!」
「10万、か・・・また微妙なトコだなぁ。」
「な、何言ってんですか!?オレこんなの初めて見た!今まで300円ばっかりだったのにっ!」
イルカは興奮気味に続けた。
「やっぱりカカシさんの誕生日に買ったのが良かったんだー!おめでとうございます!カカシさんっ!」
「ありがと。イルカの気持ちが通じたんだよ。きっと。」
「何買います?10万ですよっ!?」
イルカは余程嬉しかったのだろう。
まだまだ興奮冷めやらぬ様子で続けた。
そんなイルカの肩を抱いて引き寄せ、
「全額マンション購入の資金にしようよ。今オレが一番欲しい物は、イルカとの生活だからさ。」
キスをした。
「マンション買って・・・オレとずーっと一緒に暮らしてくれる?一生傍にいてくれる?」
「プロポーズみたいですね。」
イルカは照れ臭そうに小さく笑った。
「そのつもりなんだけど。返事は?」
「・・・オレはずっとカカシさんの傍にいますよ。離れるつもりはありませんから。」
イルカはぎゅっと抱き締めてくれて、それからキスもいっぱいしてくれた。
「オレが絶対幸せにしてあげますから、カカシさんはもっともっとオレのこと好きになって下さい。」
息が苦しくなるくらいぎゅうぎゅう抱き締められながら、今でも十分幸せだけどな〜と思った。
イルカを好きになって本当に良かったな、と思った。
おわり
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
カカシ先生誕生日おめでと〜(≧▽≦)
誕生日は毎回リーマン話だな〜。
ジャンボ宝くじはまだ発売されてませんよ。
確か今月末のはず・・・。
嘘っぱちな小話ですんませーん!
拍手ありがとございました〜!
'10/9/15 葉月