LOVELESS
愛なんて。
愛なんて・・・。
愛なんて要らない。
必要じゃない。
オレの世界に必要なかった。
幼くして上忍になって、暗部にも身を置いて、数え切れないくらい人を殺して。
殺して殺して―。
人を愛する資格なんてないんじゃないかと思ってた。
人を愛することなんて出来ないと。
だけど。
「愛してますよ。カカシ先生。」
はにかみながら言われて、その笑顔に見惚れた。
愛してます。
その言葉が耳に入って体にじわじわ沁み込んで。
心臓がきゅっと締め付けられる様な痛い様な気持ち。
頭のてっぺんから指の先まで痺れる様な感覚。
ふわふわ浮いてしまいそうな、何かが湧いてくる様な・・・。
何とも例え様のない何かに体を支配された。
「オレも!オレも愛してます!」
気が付いたら自分も愛を口にしていた。
一度口にしたらもう止められなくて。
毎日愛してると言った。
一日に何十回と繰り返していると、
「安売りしすぎですよ・・・。」
イルカ先生が困った顔をして笑うので、少し我慢して一日に二回にした。
朝起きた時と夜眠る前。
まぁ、いちゃいちゃする時はもっと増えるんだけどね。
それは許してもらおう。
愛なんて。
愛なんて・・・。
ずっとそう思って生きて来たけど、今ではイルカ先生の愛無しでは生きてけない。
「愛してますよ。」
イルカ先生にそう言われるだけで。
強くなれる。
優しくなれる。
愛って。
愛っていいな、うん。
おわり
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もう随分前に解散しちゃった某バンドの曲聞いて妄想〜♪
曲名も拝借(^-^)
拍手ありがとうございました〜vvv
'07/4/1 葉月