今公開中の映画を見て妄想した小話です〜!
この映画に興味ない方、意味わからんかったらすみません・・・m(__)m
勢いだけのすごいアホな話ですよ。

 

 

 

 

 

K:I:V

 

 

 

 

 

「イルカ先生っ!」

薄暗く湿った洞窟の奥の奥。

イルカはいた。

手足を縛られ、椅子の上で項垂れている。

下ろされた長い髪のせいで、こちらからその表情は見えない。

イルカの脇に立つ敵忍が口を開いた。

「よく来たなはたけカカシ!約束通り恋人の前で殺して、ぐはっ!」

恨みの言葉をすべて吐き出す前に、カカシによって瞬殺された。

イルカを目の前にしたカカシを止められるはずはないのに・・・哀れ敵忍。弱いぜラスボス。

「イルカ先生!イルカ先生っ!しっかりして下さいっ!!」

手足の拘束を解いてやり、腕の中へ抱え込んだ。

イルカの半開きの瞳には光がなく、フラフラ宙を見つめていた。

兵粮丸を噛み砕き、口移しで飲ませる。

「イルカ先生。しっかりして・・・。」

カカシはイルカの頬を軽く叩いて声を掛け続けた。

しばらくするとイルカの瞳には光が戻り、焦点が定まり始めた。

「はたけ、上忍・・・?オレ・・・。」

「イルカ先生!良かった・・・良かった!」

イルカはまだ意識がはっきりしないようで、ぼんやりカカシの顔を眺めていた。

「ごめんなさい、イルカ先生。オレのせいで・・・。アナタが死んだらオレも死の」

「あーーーっっ!そうだよ!アンタのせいですよ!オレえっらい目に遭ったんですよっ!」

イルカは元気良く立ち上がり、カカシの言葉を遮って叫んだ。

「アンタがオレを好きだの愛してるだの公言しまくってるせいで恋人だと思われてオレ何回狙われてると思ってんですかっ!今回は大人数で来られて防ぎようもないし変な薬飲まされるし縛れるしっ!マジで犯られ・・・じゃなくて、殺られるって何回思ったかっ!どんだけ人の恨み買ってんだアンタっっ!!!」

唾をバンバン飛ばしながら一気に捲くし立てたイルカを前に、カカシは顔を真っ赤にしてアワアワと慌てふためいている。

「イ、イルカ先生の耳にも入っちゃってるんですか・・・?」

「入らないわけあるかどアホーーーっ!」

アホーアホー、とイルカの叫びが洞窟中に木霊した。

 

 

 

 

 

一頻り叫び続け少し冷静になり、イルカはカカシと向き合った。

「もうオレの気持ちはご存知だと思うんですけど、イルカ先生好きなんです。付き合って下さい。」

「異常な状況下で結ばれた男女は長続きしないんですよ。あ、男同士だから大丈夫か!はっはっはっ!」

景気良く笑って続ける。兵粮丸のせいか、やたら元気なイルカだ。

「なーんて言うか!バカ上忍!オレあなたのこと名前と階級とナルトの先生としかしらないし!言葉交わしたことも数回ですよね!?」

「じゃぁもっとオレのこと知ってもらえたら付き合ってくれるんですね!?」

すかさずイルカの手を握るカカシ。

「アホかっ!ところで、さっきどさくさに紛れてキスしましたね?」

「や、あれは、その・・・。」

どもるカカシの手を振り払い、デコピンを喰らわせた。

「もうとっとと帰りますよ!」

「え〜イルカせんせーーー!」

デコを擦りながら情けない声を出すカカシを置いて、イルカはスタスタと歩き出した。

洞窟を出て、転がっている大量の敵忍を避けて歩く。

―こんなに大勢の敵の中を助けに来てくれたんだ・・・。

イルカは静かに微笑んだ。

後ろを盗み見すると、血と泥にまみれた格好で肩を落としたカカシがトボトボと歩いていた。

―なんか憎めないなぁ。

イルカはカカシに少し興味を持った。

 

 

 

 

 

 おわり

 

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拍手ありがとうございました〜vvv

今週水曜にMIVを見に行って勢いで作っちゃいました〜♪
恋人の救出のシーンがあってね〜救出話しを妄想しちゃって作っちゃいましたv
最後は某アクション映画が混ざってますけど・・・f^_^;
「K」はカカシ。「I」はイルカ。「V」に意味はありません。ノリですよ(笑)。
日記に書こうと思ったんだけど、思ったより長くなったので拍手に〜。
ほんと勢いだけでやっちゃいました。たはは。

'06/7/15 葉月

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映画見て「捕らわれの姫救出!」みたいなのが突然書きたくなったんですよ・・・うん。
いや〜こんなの見せてすみません・・・(笑)。
ご覧下さった皆様、ほんとにありがとうございました〜(^-^)

'06/7/26 葉月

 

 

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