深爪

 

 

 

 

 

二週間の単独任務を終えて、真っ直ぐにイルカ先生の家に帰った。

「ただいま〜。」

声を掛けながら部屋の中に入ると、イルカ先生は何かゴソゴソと探し物中みたいだ。

風呂上りなのだろう。腰にバスタオル一枚巻いただけ、という格好で。

「あ、おかえりなさいカカシさん!」

パッと顔を上げてニッコリ笑い掛けられて、イルカ先生の嬉しそうな笑顔にホッとする。

ベストを脱いで額宛を外して、イルカ先生に近付く。

「ただいま帰りましたよ。何か探してんの?」

「ちょっと消毒液を・・・。」

薬箱を開けて消毒液を探している。

「やっぱ無いなぁ。」

「あ、ごめんなさい。オレ前に使って・・・。」

食器棚の中に置いておいたんだった。

腰を上げて取りに行くと、イルカ先生が笑った。

「何で食器棚?」

「何でだろ・・・?忘れちゃった。変なトコに置いてごめんね。お詫びにオレが消毒してあげる。何処怪我したの?」

「ちょっと深爪しちゃって。痛いから一応消毒だけでもしとこうかと・・・自分でやりますからいいですよ!」

そう言ってイルカ先生は、オレの手から消毒液を奪って、右足の親指向かって消毒液を振り掛けた。

「あぁ、またそんな大雑把に・・・。オレに貸して。」

強引にイルカ先生から消毒液を奪って、丁寧に消毒してあげた。

爪の端の肉が赤く腫れて痛そうだ。

「ここ巻き爪なりかけてる。痛そうだね。」

「うげ!ほんとですか?深爪し過ぎただけかと思ってた。」

「あぁ、巻き爪になりかけてるとこを深く切ったから余計だね。可哀想に。」

そう言って、オレはイルカ先生の足の親指を口に含んだ。

「わぁ!カカシさん!何してんですか!」

「消毒。」

「汚いですよっ!」

「風呂入ったトコでしょ?」

口に含んだ親指を丹念に舐めた後、口から出して、わざとイルカ先生に見え易いように、舌を出して舐め回した。

挑発するように下から視線を合わせると、イルカ先生が息を呑むのが分かった。

「痛い?」

イルカ先生は緩く首を左右に振った。

「気持ち良い?」

薄っすらと頬を赤く染めて頷くから、オレはもう一度親指を口に含んだ。

口の中で舐めて。

口から出して舐めて。

腫れて赤くなった部分に口付ける。

次に顔を上げた時、イルカ先生は下唇を噛んで顔を真っ赤にしていた。

「もっと舐めていい?」

色っぽい吐息と一緒にお許しが出たので、オレは足の甲へと唇を進める。

沢山キスをして沢山舐めて。

唇が触れる度に水っぽい音が漏れる。

太ももの内側を舐めた時、初めてイルカ先生が声を出した。

艶のあるいやらしい声だ。

オレは嬉しくなってもっと舐めた。

左の内ももに指先で触れながら、右側を舐めて、口付けて、緩く噛んで。

イルカ先生の吐く息が荒くなってゆく。

ゆっくり時間を掛けて上へとのぼると、そこは緩くバスタオルを押し上げていた。

バスタオルの上からそこに数回口付けて、次はハラへと進んだ。

ちゅ、と音を立てて吸い、舌を這わせ、舐める。

わき腹に触れたらイルカ先生が笑った。

「くすぐったいです。」

「ごめんごめん。くすぐったいだけ?」

「ぞくってします。」

「そうなの?」

もっと感じて欲しくて、沢山舐めた。

イルカ先生は可愛い声を上げて、オレを喜ばせる。

わき腹から胸へ上がり、首筋を吸って。

漸く唇に辿り着いてキスをしたら、

「カカシさん・・・焦らさないで。」

そう言って遠慮がちに腰を押し付けてくる。

そこは大きく育ち、刺激を欲しがっていた。

「どうして欲しい?手がいい?それとも口?」

耳朶を舐めながら問うと、小さな声で口がいいと返って来たから、オレはゆっくりとそこへ向かった。

首から胸へ。腹からそこへ。また沢山口付けながら下る。

「は、やく・・・。」

イルカ先生は自らバスタオルを剥いで、オレを急かした。

剥き出しになったイルカ先生の性器がふるりと揺れる。

オレは何となくもっと焦らしたくなって、そこ以外を舐め回した。

案の定、イルカ先生の口からは不満の声が上がる。

「だって、ほら。久し振りだからさ。ゆっくりイルカ先生を味わいたいの。」

尤もらしい言い訳をすると、イルカ先生は真っ赤になって、その後は諦めたように笑って力を抜いた。

時間を掛けてたっぷりイルカ先生の肌を味わって、キスマークも沢山付けた。

焦らされまくったイルカ先生が指先で何度も畳を擦って、深爪をした所は更に赤く腫れ上がってしまっていたから。

オレは可哀想に思って、さっき以上に執拗に親指を舐めた。

しつこく親指を口に含んでいると、イルカ先生が苦しそうな声でオレを呼んだ。

「カカシさ・・・も、ダメです・・・。お願い・・・。」

イルカ先生の性器は、いやらしい汁を垂れ流しながらオレを待っていた。

それは全身をぐちゃぐちゃに濡らして、ギチギチに膨れ上がって。

イルカ先生は我慢の限界まで来てしまったらしい。

「あぁ・・・後ろまでこんなに濡らしちゃって。」

先端から溢れ出る体液は性器を伝って流れ落ち、後口にまでも辿り着いている。

「イルカ先生。女の子みたいにぐちゃぐちゃに濡れちゃってるよ。」

後ろに絡みついた液体を塗り込んで、指を埋めると、イルカ先生は嬌声を上げた。

「舐、めて・・・。」

腰を浮かせて性器をオレに近付ける。

恥ずかしそうにお強請りをする姿が堪らなく可愛かったから。

「了解。」

オレは漸くイルカ先生の性器を口に含んでやった。

イルカ先生のそれはオレの動きに応えて、甘い蜜を止め処なく溢れさせる。

舐めて、扱いて、指で後ろも犯して。

イルカ先生はあっという間に達した。

荒い息を吐くイルカ先生に沢山キスをして、

「ねぇ。イルカ先生もどうせまたシャワー浴びないといけないし、オレも任務明けでホコリっぽいしさ。久し振りに風呂場でしよ?」

そう誘うと、ブツブツ言いながらも頷いてくれた。

「風呂上がったばかりだったのに・・・。」

そんな愚痴を零すイルカ先生を抱きかかえて風呂場に連れて行き、二週間ぶりに愛し合った。

風呂上りに「もう一度消毒しとこうね」と深爪をした指を舐めようとしたけど、

「これ以上任務明けでお疲れのカカシ先生のお手を煩わせるのは心苦しいですから。」

ニッコリ笑いながら、えらく丁寧な口調でお断りされてしまった。

 

 

 

 

 

おわり

 

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最近自分が深爪しちゃった時に浮かんだネタ。
ただエロいのと焦らしプレイをやりたかっただけです・・・(*^^*)
ご覧頂きありがとうございました〜!

'08/11/9 葉月

 

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