「者の書」のカカシ先生30歳・イルカ先生26歳のお二人でv

 

 

 

'08/9/15

 

 

 

 

 

静かに扉を開けて、音を立てないように部屋に上がった。

あと少しで日が変わる。

きっとイルカ先生はもう眠っているはず。

そう思ったのに、真っ暗な居間に足を踏み入れた途端、大きな音が響いた。

「カカシ先生お誕生日おめでとうございます!」

イルカ先生の弾んだ声と一緒に部屋が明るくなる。

さっきの大きな音はクラッカーの音だったようだ。

テーブルの上にはご馳走とケーキが並べられていた。

「もう寝てると思ってた・・・イルカ先生起きてたの?」

「当たり前じゃないですか!今日はカカシ先生の誕生日ですよ?」

イルカ先生は慌てた様子でオレを席に座らせて、ケーキの蝋燭に火を点けた。

3と0の形の蝋燭2つがケーキに刺さってる。

「へぇ〜こんな蝋燭があるんだ。」

「そうなんですよ。ケーキ屋さんで見つけて。ほらほら、早くしないと誕生日終わっちゃいますよ。」

急かされて蝋燭の火を吹き消した。

拍手と一緒におめでとうと何度も言われて、嬉しいけれど少し照れくさい。

「オレもついに三十路かぁ。大台乗っちゃったなぁ。・・・何だかイルカ先生と大きく離れちゃった感じ。」

3と0の蝋燭を手にしたら妙に寂しくなってきちゃって。

はぁ〜と大袈裟に溜息を吐いてみる。

「何言ってんですか!男は30からですよ。オレだって四捨五入したら三十路だし。」

イルカ先生はオレの背中を叩いて元気に励ましてくれた。

「はは!四捨五入って!イルカ先生はあと4年だね。早くオレに追いついて、って追いつくことはないか。」

ありがと、とキスをしたら、イルカ先生は真面目な顔をして言った。

「オレが30になる時もカカシ先生は傍に居てくれるんですよね?」

「当然じゃない。30も40もずっと傍に居ますよ。」

そう言ってもう一度キスしたら、イルカ先生は本当に嬉しそうに笑った。

「あの、それでプレゼントがあるんですけど・・・カカシ先生おなか空いてます?先にご飯食べますか?」

「おなかはそこそこ・・・後でも良いけど。プレゼントって何?」

「へ、返品は受け付けませんけど良いですか!?」

何故か落ち着かない様子のイルカ先生が可笑しくって、笑いを堪えながら言う。

「もちろん。良いですよ。」

イルカ先生は深呼吸をした後、オレを押し倒しながら言った。

「プレゼントはオレです!」

上着を脱いだイルカ先生の腹には真っ赤なリボンが巻きつけられていて。

オレは堪え切れずに噴出してしまった。

「ぶっ!はは!何やってんのアンタ!」

何て可愛いことをするんだこの人は。

「あ!酷いっ!へ、返品は受け付けないって言ったじゃないですか!」

「まさか!返品なんてするわけないでしょ。」

一頻り腹を抱えて笑って、その後真っ赤になってふくれるイルカ先生を組み敷いた。

「でもいいの?今もらっちゃったら朝まで好き放題しちゃうよ?」

最近忙しくて二週間ほどご無沙汰だったから、めちゃめちゃ溜まってる。

一回で開放してやれる自信がないから少し脅してみた。

「カカシ先生明日お休みですよね?オレも休み取ったんです。暫くしてなかったから、だから・・・。」

言葉の途中で唇を塞いだ。

「ありがたく頂戴します。寝かせないから覚悟して。」

「望むところです!」

イルカ先生を抱き上げてベッドへ移動して。

一晩たっぷり愛し合った。

翌日は昼まで眠って、イルカ先生が用意してくれたご馳走を一緒に食べて、その後はまたベッドに潜り込んだ。

「30歳おめでとうカカシ先生。この先もずっとこうしていましょうね。」

イルカ先生が30になっても、オレが40になっても、こんな日が続くといいなぁと思った。

 

 

 

 

 

 おわり

 

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カカシ先生お誕生日おめでとーーー祝!三十路!(≧▽≦)
いや〜ちょうどいいタイミングで者の書が出て下さいまして♪
あれが出なかったら今年はカカ誕なしでした(^^;)
者の書が出た時点で30歳ということは今日で31歳?
とか思ったんだけど今年30ってことですよね。
しかしイルカ先生との年齢差はやっぱ1つじゃなかったのね〜4つ差かぁ。
1つ差が良かったけど、まぁどっちにしてもラブラブなのには変わりないvvv
拍手ありがとうございました〜!

'08/9/15 葉月

 

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